(株)しまねずみファーム
1.実証実験の概要
1.「食」に関する社会問題に“関心を持つ人”が使える新しいコミュニティ通貨を発行し、改善するツールにしたい。
2.過去「Do_sports」を用いた実験から見えてきた課題を改善したい。“加盟店舗のポイント同士の交換が進んでいない” 仮設として、2つ考えられう。A.目的意識や主旨が適切に伝わっていないからではないか。(店舗的にはPaypayなどのツールと同じだと思われていた可能性高。)
B.ポイント同士で使えるといっても、”現金化”が一番のメリットと思うので変えられていたのではないか?
A、Bを改善するために利用者、店舗には今回の“コミュニティ”がどういう意図で出来て“どのように風に使えるか”簡易的な説明書を作る。
ポイント交換を促すためにポイント交換だからこそできる”魅力的な商品”を作る(円に換金しちゃうと勿体無い!という仕組みに。”価値ある”アップサイクル商品の開発)
3.初年度は、「仕組みの認知徹底と本格運用のための準備期間」とし、次年度を「本格運用期」と位置付ける
4. 持続可能に行うために大切な「原資」のハードルを低くしたい。
しまねずみファームでいうと「原資」はアスパラや農産物規格外を中心に、コミュニティで交換、通貨を回し「コミュニティ通貨は難しそう」という心理的ハードルを下げたい。
2.期待される成果
【「食」に関する社会問題の解決〜生産者の抱える社会問題〜】
・”廃棄”を“もったいないからと”値引き販売すると結果的に自分たちの首を絞める 悪循環を解決する一つのツールにしたい。
https://www.factas.jp/information/99/
https://news.yahoo.co.jp/articles/96de9536c5b2190ec19231dcbd8e8ac1803ccc93
→ワケあり野菜・パンの大激安販売は消費者には歓迎されても、生産者としては死活問題。ただ”捨てるのはもったいない”・”本当は美味しいのだが”安値の現金””で売りたくない。価値をわかってくれる(共感)人とは交換したい気持ちをコミュニティ通貨で解決。
【「食」に関する社会問題の解決〜高校生が考える 社会問題〜】
近年のエネルギー価格の高騰によって、フードバンクの利用者が増えている
札幌国際情報商業研究部の方々はコープさっぽろでフードドライブ(家庭の買いすぎた缶詰など)を集め、フードバンクや大学生に寄付していたが一方的な寄付だけだと持続可能でない。コミュニティ通貨を使って、無理なく続ける仕組みを作りたい。例:フードドライブで持ってきてくれた人へポイントを付与。ポイントの交換商品として“野菜の残渣で作った和紙の栞(アップサイクル)の提案。農業ではない“使う人”の目線に立ったアップサイクル商品の開発が期待できる。
【「食」に関する社会問題の解決〜地域が考える 社会問題〜】
地域でも不定期に「こども食堂」など実施しているが、ボランティアに頼るところが多く、ボランティアの負担が大きい。結果的に持続的な開催が難しい。ボランティアの人への現金ではないにしても“良い仕組み”がないと続けていけない現状がある。→コミュニティ通貨を付与。こども食堂に関心を持つ加盟店で使える仕組みにしたい。
「食」に関しては人間全員関わることなので、広く意見を聞き、良い案は積極的に取り入れて行きたい。