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株式会社ウェンデプィレ設立

プロジェクトの目的

コンソーシアムの事業内容のひとつに「 地域が抱える社会問題とその解決方策に関する調査及び提案」がある。

昨年3月にスポーツによる地域復興を目指した「北海道ベースボールアカデミー」実証実験をスタートした。

その後、これをより具体的に推進する目的で2019年12月に株式会社ウェンデプィレが設立された。

この会社は、有志による出資をもとに、事業そのものは北海道ベースボールアカデミーの拡張を行うものであるが、役員構成は北海道在住者だけではなく、福島県、千葉県に存在する。
そのため、経営陣はバーチャル空間での協議に基づき、経営に参画するという体制をとっている。

本実証実験の目的は、地域振興を目指す企業経営の在り方として、このようなバーチャル経営の有効性及び、課題について評価することを目的とする。 

ウェンデプィレの設立

ウェンデプィレは実質的に活動をしているのは出合氏のみである。通常の起業に於いて、1人でスタートする場合、個人企業として低迷が続く。

企業経営の知識や経験がない場合、1からやらなければならず、殆どが頓挫する。または資金不足に陥り、当初描いていた「北海道ベースボールアカデミー」による地域復興は持続不可能な理想論になってしまう。 

そこで、スタート時の経営陣として、企業経営経験者並びに地域創生に関わりのある人材を揃え、最初に経営クオリティの向上を目指すこととした。

通常、企業の経営クオリティはその規模(年商、社員数)に伴い増していくがそこに到達するには、時間を要して最悪途中で挫折する。

 

この流れを逆転させるところに、当社設立の意義がある。 

設立に至る経過

2019年7月 「北海道ベースボールアカデミー」実証実験のヒアリング打 ち合わせで、美唄市から廃校になった小学校の入札物件があ るとの情報があった。

2019年8月 入札は応募が無く不調に終わったが、有利な条件で賃貸契 約が出来そうなので、事業計画を作成し会社を設立すること にした。(2020年3月現在 賃貸契約が成立している)

2019年10月 大口の融資や出資の目途が立たず、3C3Sの有志で会社を設 立することにした。

2019年12月 代表取締役出合氏 取締役前田氏 監査役小坂氏 資本金400 万で北海道富良野に株式会社ウェンデプィレを設立した。

ウェンデプィレの目指すもの

『自立・創造・拡大』 ​を企業理念とし、スポーツやカルチャーを通じて若者に挑戦する機会を提供し、彼らの若いエネルギーと北海道の持つポテンシャルを融合させ、新たな課題解決型地域創生モデルとして世界に発信します。 

(1)若者に学ぶ機会と夢の実現機会を提供する(自立)

(2)地域の資源を有効活用し、併せて、地域の課題を解決する(創造)

(3)北海道の持つポテンシャルを活かし、世界に向けて発信する(拡大)

カルチャー&スポーツパーク事業は、この3点を実現するために以下の事業を行います。

事業イメージ.png

バーチャル組織からリアル組織へ 

10年後の年商20~30億円 社員200人の地域貢献型企業を想定し、必要な組織体制、事業計画、会議体等の骨格をまず定める。

そのうえで、必要となる社員スキル、社内規程、福利厚生等企業経営に必要な資源を用意する。

 

この作業はネット空間からスタートし、最終的にはリアル空間で実態のある企業に発展させる。

バーチャルを先に実現し、そのうえでリアルを実現できればウェンデプィレが持続可能な地域貢献型企業となる可能性がある。 

本試みは実践的な経営者教育の一手法として位置づけ、学生にも参加をお願いする。 

期待される成果 

過疎地における地域貢献型企業設立の新しいモデルとなる。 

現状ではNPOを設立し、行政の補助金または、クラウドファンディング等の手段により活動資金を得るものが多い。従来から補助金頼みの事業は補助金の終了とともに終焉を迎えることが問題視されていた。 

本事業は、過疎地ならではの地域的条件(収益につながる賃貸物件や廃校利用が可能、人手不足など)と、経験に裏打ちされた経営資源(株式、資金繰り、事業計画、コンプライアンス体制など)を有効活用することで自律的で持続的な地域貢献活動となることを目指している。 

また、バーチャルスタートという形式は、地元のみならず、より広域な支援体制が整えやすい。

通信環境の大幅な向上により、バーチャル経営といった近未来的な経営手法として定着する可能性が高い。 

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